卒園式や卒業式、大切な一日の衣装として多くのご家庭に選んでいただいているキャサリンコテージの袴セット。着崩れしないための工夫は袴セットの随所に施してありますが、それでも式典参加で長時間の着用ともなると、さらに着崩れないための対策も知っておけば安心!
購入の段階から、当日の式典での身のこなしまで、ここでは、着崩れることなくお家に帰るまで完璧な袴スタイルを保つためのポイントを3つ、ご紹介いたします。
POINT1:適切なサイズ選び
まずはご購入の段階で、適切なサイズ選びをすることが大切です。
普通のお洋服とは違い、特に下にはく袴が長さ調節ができないため、数年着ることを考えて極端に大きめなサイズを選ぶことはあまりおすすめいたしません。
もし購入するサイズに迷ったら、以下に袴のサイズ表の見方をのせておきますので、まずは袴の丈を把握して、実際に袴を着用するお嬢さんの体にあてて着用感をイメージすると間違いありません。
美しく着こなすためのサイズ選び
袴は、スカートとは異なりウエスト位置ではくのではなく、バストのすぐ下で帯を結んで着用するのが美しいバランスで着こなすための大前提となります。
袴のサイズ表の見方
袴のサイズを決めるさいは、ぜひサイズ表を参考にしてください!
サイズ表が示す「袴丈」または「着丈」は、袴のひだが始まる部分から裾までの長さです。ウエストにまく、ベルト部分は含みません。
お嬢さんのアンダーバストから約5cm下あたりから、「袴丈」「着丈」の長さをはかり、着用したときの丈感をイメージしてみてください。
足元によってベストな丈感も変わる
袴の足元に草履を合わせるか、ブーツを履くかで、似合う袴の丈感が異なってきます。
草履を合わせるなら袴丈は長めにくるぶしまでくるように、ブーツを履くなら、ブーツのデザインがより美しく見えるよう袴の長さは少し短め、くるぶし上約3cmあたりでおさまるものを選ぶと、より袴スタイルが美しく仕上がります。
ただ、卒業式での袴着用に関して言えば、式典では上履きで壇上に上がったりしますので、草履に合わせて袴を長め丈ではくよりは、ブーツ合わせのときの丈感でくるぶしより上で調整するほうが、式典中の足さばきも断然よさそうです。
POINT2:補正タオルはマスト!
そもそも着物は直線的な構造であるため、曲線的な体のラインに沿うつくりではありません。
そのため、ウエストのくびれや、背中からヒップにかけてのくぼみ部分にタオルを巻いて、極力体のラインの凹凸をなくすことが、直線的な着物や袴を美しく着こなすこと、さらには着崩れにくくなることにもつながります。
どんな体型のお子さんも必ず一枚は補正タオルをまくことをお勧めいたします。お子さまの体型によっては、2枚以上巻いたほうがよい場合もあります。ウエストのくびれが目立たなくなるくらいのラインを目安に、タオル補正をしてあげてください。
▶Recommended Item
補正に使うタオルは、ご自宅にあるフェイスタオルでかまいませんが、タオルを固定するために腰ひもが必要になってきます。
キャサリンコテージでは、補正タオルと紐が一体化した「ヒモ付き補正タオル」も販売しています。袴ご購入のさいには合わせて準備しておくと大変便利です。
POINT3:椅子の座り方にも注意!
事前に着崩れ防止策を施したら、お子さんにぜひ、当日式典中での椅子の座り方を教えてあげてください!
卒業式までのお子さんの体調管理や準備で、なかなかここまで頭が回らないことが多いですが、卒業式での袴着用ともなると、式典中は立つ、座るといった動作が多いため、座り方こそが肝に! 椅子に腰かけるとき、普段のスカートのようにスカートの表面をなでおろしながら着席すると、それこそが袴を下にひっぱり着崩れの要因となりかねません。
着席するさいは、袴の両脇から手を後ろに入れて袴を少し持ち上げながら、椅子には少し浅めに座ります。袴を持ち上げないで座ると、袴が引っ張られたり後ろのふくらみがつぶれたりして、着崩れの原因になります。
また、着席後は背もたれには寄りかからず、姿勢よく座ることを意識しましょう。事前に袴の着付けの練習をされると思いますが、そのさいはぜひそのまま、椅子の着席の仕方、座った時の姿勢などもお子さんに練習してもらうといいですね!
卒業証書授与のさい、階段を上るときにも、本来ならば袴の両脇から手を入れて袴の前を浮かせるようにするとよいのですが、単純に袴の表面をちょこっとつまんで持ち上げてもかまいません。とにかく、袴をふんで転んでしまったり、着崩れてしまったりというアクシデントがないように、一つ一つの動作、所作を、慌てずゆっくりするようお子さまにアドバイスしてあげてください。