子供ドレスショップのキャサリンコテージでは、キッズカジュアルアイテムも多数扱っています。 秋冬シーズンのおしゃれに欠かせない、または通年着られるカジュアルなニット製品も多数! キャサリンのニットは、どれもキュートでお手頃価格のものばかり。もちろんキャサリンだからこその工夫やこだわりだってたくさん詰まっています。
でも・・・
「ニットって素材がいろいろあるけど何が違うの?」」
「お手入れがよくわからないから子供用は特に手を出しにくい・・」
私自身、これまでニットの素材や特徴などあまり気にしたことがなかったのでなあなあに扱ってきましたが、でも今一度素材の特性やお手入れ方法を確認してみたことで、ニット製品をもっと好きに、そしてうまくお付き合いできる自信がつきました!
ここではニットの素材別特質と、お手入れ方法をご紹介したいと思います。
お気に入りのニットをより長くいい状態で着るために!
ぜひ、お子さまの日常にもっとニットを取り入れて、季節感や表情あるおしゃれを楽しんでください!
ニットいろいろ!
ニットとひと口にいっても、編まれた糸の素材は多岐にわたり、その違いから商品各々がもつ表情や醸す印象もさまざま。また、それぞれ素材のメリットデメリットも知っておくと、用途に合わせたニット選びに役立つかもしれません。
●まず押さえておきたい、暖かいニット3つの条件●
素材別の特徴をご紹介する前に、前提として、暖かいニットの条件をあげておきます。
- 空気の層を作れる、保温性があること
- 保湿性(吸湿性)に優れていること
- 通気性があること
空気の層を作ることで暖かさを保つ「保温性」、寒くても汗はかくので湿気を吸う「吸湿性」、そして吸った湿気を外に出す「通気性」、この3つがそろってこそ、暖かいニットと言えるのです。
ニットの素材別特徴
ニット製品についているタグを見ると、素材の部分に「ウール」「アクリル」「コットン」など書いてありますよね。それぞれの素材を混ぜ合わせた混合のものもあります。
ここでは具体的に、代表的な素材の特徴を見ていきます。
天然繊維
天然由来の繊維で、羊毛やカシミヤ、シルクなど動物繊維と、綿や麻など植物繊維とがあります。
ウール
ニット定番の「ウール」は動物繊維で、羊の毛です。そしてウールの中にもランクがあって、繊維の細さによってランク分けされています。
よく使われている標準的なものが「メリノウール」というランクですが、繊維が細くなるにつれ「ファインメリノ」「エクストラファインメリノ」「スーパーエクストラファインメリノ」とランクアップしていきます。
ウールニットのメリット・デメリット
吸湿性に優れ汗などの湿気をよく吸い取る一方で、雨など水の侵入は防ぐ撥水性にも長けているという、天然の動物繊維特有のメリットを持っています。また、ウールならではの「縮れ」が暖かいニットの条件である多くの空気を含むことに貢献し、保温性も抜群です。
デメリットとしては、少し重みがある、といった点。ニットならそれほどではありませんが、ウールで作られたコートなどでは、重みを感じることもあるかもしれません。
その動物繊維の「重み」というデメリットを解消してくれるのが「ラムウール」。生後数カ月以内の子羊の毛を使ったもので、通常のウールよりも断然肌触りも軽さも上回りますが、その代わりにお値段も当然はります。ラムウールはマフラーなどに使われることが多いです。
カシミヤ
カシミヤはウール同様動物繊維で、カシミヤ山羊から採れる毛を使っています。そのなめらかな肌触りが最大の特徴で、言わずと知れた高級品!
カシミヤ山羊は寒い場所でも生きていけるように剛毛で体が覆われているようなのですが、実はその下に産毛があって、そこに空気をためこんで体を温めているのです。その産毛こそが、カシミヤの素! 軽くて肌触りがよいことも納得ですが、1頭から150~250gしか採れないため、高級素材となるのもうなずけますよね。
カシミヤニットのメリット・デメリット
産毛なので、とても軽くて柔らかいのが特徴です。ウールでご紹介した「スーパーエクストラファインメリノ」という、ウールの中では一番細くてランクが上の繊維よりもカシミヤはさらに細い繊維! ウールをチクチク感じる方でもカシミヤニットならば心配ありません。外気を遮断する保温性と、一定の湿度を保つ保湿性に優れた素材でもあります。
デメリットは、やはり高級素材であるために、お値段がはることです。また、より長く大切に着るためには、着用後には天然毛のブラシで丁寧にブラッシングするなど、それなりに日々のお手入れにも気を使わなくてはなりません。
コットン
天然繊維のなかでも、植物繊維であるのがコットン(綿)です。
コットンニットのメリット・デメリット
何といっても、天然植物繊維ならではの風合いのよさが最大の魅力。ウールではチクチクするという敏感肌の方やお子さまのお肌に優しい素材です。ウールなど動物繊維に比べると空気のためこむ量が少ないため保温性ではやや劣りますが、その分サラッと着られますのでシーズン問わず着用できます。また、強度があるので洗濯しても型崩れしにくいというメリットも。
デメリットとしては、シワになりやすいという点があげられますが、その代わりにアイロンをあてることもできます。
化学繊維
天然繊維が貴重なことから、人工的に化学繊維が作られるようになりました。レーヨン、アクリル、ポリエステルなどがその代表格ですが、それぞれめざす天然繊維があって作られています。アクリルはウール、レーヨンはシルクをめざし、ポリエステルは綿を目標として作り出されました。
アクリル
ニット製品でもよく目にする化学繊維のアクリル。アクリルはウールに似せて縮れを作っているので空気をため込むことができ、一番ウールに近い風合いを持つニットと言えます。
アクリルニットのメリット・デメリット
ふっくら柔らかく、軽くて暖かい素材です。保温性といった面では天然繊維には適わないかもしれませんが、ツヤ感があり、保湿性・通気性に優れているため、オールシーズン着られる素材感である点は大きな魅力です。弾性回復力(元に戻る力)が強いため、シワになりにくく、洗濯しても型崩れしにくいというメリットもあります。また、天然繊維とは違い、虫食いの影響を受けないという面も大きな利点ですね。
デメリットとしては、吸水・吸湿性が劣るため、汗でべたつきやすい、毛玉ができやすい、静電気がおきやすい、などがあげられます。
レーヨン
レーヨンはシルクに似せて作られた木材パルプの再生繊維。他の素材と組み合わせて使われることの多い繊維です。
レーヨンのメリット・デメリット
発色がよく、とろんとした生地感でドレープ性にすぐれ、肌触りも抜群。肌着の上に着てもチクチクしません。ウールやアクリルほどの暖かさはないけれど、天然シルクと同じくらいの保湿性・吸湿性を誇るためサラッと快適に着られます。
デメリットは、水に弱く強度がないため、洗濯してしまうと縮むおそれがあるという点です。
混合素材
キャサリンが扱うニットにも「アクリル●●%、コットン●●%」といった混合素材のものがあります。もちろんその比率にもよりますが、つまりは両素材のいいとこどり!
たとえば、「アクリル55%、コットン45%」のニット製品ならば、アクリルニットの暖かさや扱いやすさ、そしてコットンニットの上質な風合いやサラッとした着心地が楽しめるニット、ということができます。
お手入れ方法
ニット素材別の特徴、メリット・デメリットをご覧いただいたところで、今度はお手入れ方法をご紹介したいと思います。
基本的には、お手持ち洋服内側についているタグを見ていただき、洗濯表示を参考にしてください。
洗濯表示が変わりました!
もうお気づきのこととは思いますが、平成28年12月以降の生産分から、洗濯表示が世界基準のものへと変更しています。誰が見てもわかるよう、より記号らしく、また従来のような「手洗い」「ドライ」などといった日本語の表記がなくなっています。
また、個性豊かなアイテムひとつひとつに合った的確なお手入れ方法を表現するために、洗濯記号は従来の22種から41種に!
とそれだけ聞くと嫌になりそうですが、下の基本記号とパターンをおぼえてしまえば新表示も理解しやすくなります。
新表示は、5つの「基本記号」と「付加記号」によって表現されています。
基本の記号に、線、点など付加記号や、数字、アルファベットが組み合わされて使われていますが、それぞれが何を意味するかがわかっていれば認識しやすいようにできているのです。
『消費者庁の新表示一覧』
お家で洗濯できるもの
近年は洗濯機や洗剤の進化も著しく、以前のような「ニット=手洗い」、といった概念も変わりつつあります。また、今手にするお洋服にもまだもしかすると、従来表示の物が残っていたりして、紛らわしいかもしれません。
以下、洗濯できるできないの判断基準を、新旧それぞれのマークを用いながらご案内いたします。
衣類についているタグに下記のような洗濯可能な表記がある場合は、洗濯機のドライコース(手洗いコース、ホームクリーニング、ソフト洗い、などメーカーによりさまざまな名称があります)でのお洗濯が可能! 洗剤も、ホームクリーニング用のものを使ってください。お洗濯のさいには、衣類を裏返してたたんでからネットに入れることをお勧めします。
従来表示 | |
新表示 |
新表示では、洗濯するさいの力加減を、たらいマークの下の線が増えることでより弱く、ということを示していますが、一番弱い指示である二本線でも洗濯機のドライコースで対応できるようです。
▶︎▶︎洗濯不可表示は水洗いできない?
従来表示の「洗濯不可マーク」に限り、次の項目のいずれにもあてはまらない場合は洗濯機「ドライコース」でのお洗濯が可能です。
従来表示 |
上の従来表示があっても、以下のいずれにも該当しなければ洗濯可能:
- 絹・レーヨン・キュプラ製品、その混紡品、皮革・毛皮製品、ちりめんなどの強ねん糸使いの生地、毛だおれするもの(ベルベットなどの生地)、色落ちするもの、和服・和装小物
- シワ、エンボス加工をしたもの
- 芯地を多く使っている(ジャケットやワンピース、コート、ネクタイなど)、特殊な飾りがついている場合
新表示の方が細分化されているため、シビアに表現されていると考えて下さい。従来表示の「洗濯禁止マーク」が洗濯洗いできたとしても、新表示の「洗濯禁止マーク」の場合は基本的にご家庭での洗濯は禁止ですし、新表示の「手洗いマーク」が付いている場合には、洗濯機ではなく手洗いがお勧めです。
新表示 | 洗濯禁止 | 手洗い |
ドライマークはクリーニングに出すべき?
ドライマークもよく見かける洗濯表示ですが、これは実は「ドライクリーニングしかできない」という意味ではなく、「ドライクリーニングできる」という意味です。なので、一緒についている他の絵表示を見て、洗えるかどうか判断できます。
従来表示 | など併記があれば洗濯可能 | |
新表示 | がついていれば洗濯可能 |
もちろんお持ちの洗濯機の性能にもよりますし、製品それぞれの個性もありますので、なるべく風合いを損ないたくない場合や、判断に迷った時は、洗濯機は使わずに手洗いすることをおすすめいたします。
ニット製品は乾燥機は厳禁!
新表示には、新たに乾燥機の扱いに関するものが新設されました。
新表示 |
点の数で温度の限度を示しています。点が多い方が高温乾燥に耐えられるという意味です。
ニット製品は高熱を加えると縮む傾向があるものが多いため、タンブル乾燥禁止のマークがついていると思います。洗濯機のドライコースを使う場合も手洗いの場合も、干す時は平らにおいて陰干しで自然乾燥させましょう。陰干しを指示するマークも、ハンガーにかけるつるし干しとたたんで乾かす平干しの2通りがあります。
従来表示 | 日陰つるし干し | 日陰平干し |
新表示 | 日陰つるし干し | 日陰平干し |
色落ちが心配なら
濃い色の洋服や、衣類についているタグに「色落ちの可能性があるため」などと書かれている製品については、色落ちするかどうかを洗濯前にチェックすることをおすすめします。
使おうとしている洗剤の原液を衣類の目立たないところにつけ、5分ほどおいてから白い布で押さえて、白い布に色が付くようならば色移りや色落ちの可能性があるので、単独洗いをしたほうが無難です。
お気に入りの洋服を長持ちさせるために
これはニット製品に限らずいえることですが、いくらお気に入りとはいえ、連日着用すると傷みが早くなります。一回着たら数日休ませるようにしてください。
ニット製品につきものの毛玉の悩み。毛玉ができる原因は「摩擦」ですので、着ている時、カバンなどが当たってすれる時、洗濯時などに発生しやすいということになります。なるべくそういった機会を減らすことが、お気に入りのニットをきれいな状態で長持ちさせるコツです。
また、着用直後にしまうのではなく、中にこもった体温や湿気をとるためにハンガーに短時間干すのも長持ちさせるために有効です。ただ長時間かけっぱなしにしてしまうと型崩れの原因になりますので気を付けてください。
キャサリンコテージのニット
キャサリンコテージでもニット製品を種類豊富に扱っています。キャサリンのニットは、扱いやすさ、価格といった面から、アクリル素材、コットン素材のもの、またはその混合がほとんどです。
Tシャツのように、あらかじめある生地を裁断して縫い合わせた商品(カットソー)とは異なり、ひとつひとつ糸を編みあげて作られるニット製品。
手間をかけて編み上げられるニット製品をお手頃価格でご提供できるのは、キャサリンコテージが独自のルートで、直接工場とやり取りをしているから。「お値段以上の品質」「いいものを、お手頃価格で」を実現している秘訣です。
大注目! キャサリンのニット製品!
これまでキャサリンが扱ってきたニット製品は、フォーマルなシーンにもぴったりな、子供ドレスやワンピースとも合わせやすいきちんとした印象のカーディガンやベスト。今後入荷予定のニット製品は、普段のおしゃれに役立つカジュアルなセーターやニットワンピなどが目白押しです!
コットンニット
ナチュラルな風合いが魅力のコットンニットは、糸も細くて編み地がなめらかだから、きちんとした印象を醸します。また、季節感もさほどないため、夏場の温度調節の羽織としても重宝!
アクリルニット
表情が豊かでデザイン性に富むアクリルニットは、扱いもお手入れもラクラクな優秀ニット!