この記事では、布帛とニットという二つの異なる繊維の世界を探り、それぞれの特徴や魅力、そして違いについて詳しく解説していきます。布帛は織物であり、糸を横に走らせる緯糸と縦に走らせる経糸で構成されています。一方、ニットは編物であり、糸を編むことで作られます。それぞれの素材には、特有の特徴があり、ファッションやインテリアなど様々な分野で利用されています。本記事では、それぞれの素材が持つ魅力を紹介しながら、違いを理解していくことで、あなたのファッションやインテリア選びに役立てることができるようになることを目指します。
「セレモニーフォーマルの服をつくるなら、絶対に布帛というのが、伝統だったけど、入学式の子供達は、伸びる素材の方が疲れなくて、着心地がよいよね。」
「そうですよねー。それに細身のぴったりパンツは、ニットの方が、ぴったりする上に、脚の屈伸もできて、男の子だとかっこよく見えたりするかも。」
「ニットで、スーツ、つくってみようか?」
「いいかもしれませんね!」
という当社での実際の会話。 この意味が、なんか???
というのが、普通の感覚ですが、アパレル業界では、ごく一般的な布帛とニットの概念を知れば、すっきり理解できます。
布帛とは
布帛(ふはく)は、縦糸と横糸で織られた生地のことを指します。
「織られた」というところが重要
生地は大きく分けると2種類しかないです
縦糸横糸(経糸(たていと)と緯糸(よこいと))の2つの糸を使って織ってつくったもの:布帛
と
1本の糸で編んでつくったもの:ニット
他の種類は、3Dプリンターとかで作ったものとかになっていきますが、これは今考えないことにします。
一般的に布、ファブリックと呼ぶものは、この布帛になります。
布帛は、様々な素材やサイズで作られており、洋服、家具、寝具など、さまざまな用途に使用されます。代表的な素材には、綿、麻、絹、ウール、ポリエステルなどがあります。
ドレスでよく使用される、光沢のあるサテンも布帛の一つです。
布帛の種類は、織り方や染色方法によって異なり、例えばシャツに使われるポピンズ、カーテンに使われるオックスフォードなどがあります。
ニットとは
ニットとは、1本の糸でループを作りながら編まれた生地を指します。
一般的に言われる系とのセーターも、ニットでは、ありますが、”セーター”は、生地を指すのではなく、衣類の名称となります。
スウェットもニットの一種で、綿を平編みにしたものを指します。
ニットの原料
ニットと一言で言っても、どんな素材で作られているかで大きく機能に違いが出ます。
ニットの原料は3つの種類。化学繊維、動物繊維、植物繊維。
化学繊維は耐久性があり、比較的お手頃な価格帯。アクリルは保温性が高く、ウールに似ているけど安価で、ポリエステルは耐久性があって、コットンに近い感触。ナイロンは軽くて耐久性が高いから、天然繊維と混ぜて使われることがあります。
動物繊維は動物の毛からできていて、軽くて暖かいのが特徴。ウールは羊毛から作られていて、保温性が高くってカシミヤはカシミヤヤギの毛から作られていて、保温性が高くて肌触りも最高の高級素材。
植物繊維は、植物から作られていて、柔らかく素肌に優しいのが特徴。綿花から作られるコットンは肌触りが良いし、亜麻科の植物から作られるリネンは吸水性や通気性に優れています