気温が高い日が増えてきました。夏本番を控えて懸念となるのが、そう、「蚊」の存在! 気温25-30℃で蚊の活動が活発化するようで、今年は早くも夏日を記録する日も出ているので、まだの方は早めに準備、対策をしたほうがよさそうです。
日本ではあまりないケースですが、蚊はデング熱など病を伝搬する厄介なものでもあり、とくに小さなお子さんですと腫れてしまったり、かきむしることでとびひになってしまったりと、いずれにせよ蚊に刺されないにこしたことはありません。
ここでは蚊に刺されやすい要素をはじめ、ご自宅まわりでの蚊の発生を防ぐためにできること、そして対策、虫よけアイテムなどをご紹介いたします。
刺されやすい血液型がある?!
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、どうやら蚊にも好みがあるようで、蚊にさされやすい血液型も確かにあるようです。
O型⇒B型⇒AB型⇒A型
血液型の蚊に刺されやすい順番です。O型はA型の1.7倍さされやすいという論文調査の結果もあるのだそう。
ただ、血液型よりももっと大きな要素もあります。
蚊が寄ってきやすい要素
蚊は、動物が発する二酸化炭素や体温、においに寄ってきます。また、蚊が好むカラーもあるため、着ている服の色によっても、蚊が寄ってきやすくなることもあります。
- 体温:蚊は温かいものに引き寄せられてきます。公園やキャンプなどアウトドア時も、人や動物の体温を感知して蚊が寄ってきます。
- 二酸化炭素:呼吸によって放出される二酸化炭素に蚊は敏感です。運動後やアルコール摂取後は呼吸が増えるため、蚊が寄り付きやすくなります。
- 汗と体臭:汗や皮膚から分泌される化学物質、例えば乳酸やアンモニアなどに反応します。これらの物質は蚊にとって誘引物質となります。
- 暗い色の衣類:蚊は光の波長で色を見分けているため、はっきりとわかりやすい黒やグレーなど暗い色を好む傾向があります。白い服を着ている人よりも、黒い服を着ている人の方に約10倍もの蚊が集まったというデータも報告されているのだそう。
- ピタッとした服装:ピタッとした服装の方が蚊にさされやすく、ダボっと大きめゆったりの服の着こなしだと刺されにくいそうです。
【蚊対策三原則】①蚊を発生させない!
蚊は小さな水たまりに産卵し、卵は2-3日でボウフラとなり、7-10日ほど脱皮を繰り返して蛹になり、さらにそこから2-3日で蚊になります。
成虫になるまで水中で成長することが多い蚊。まず、発生源をなくして家のまわりで発生させないこと。それが何より一番最初に考えたい対策です。
蚊を発生させないためにできること
蚊は、ほんの少しでも水がたまった場所に産卵します。また、成虫(蚊)になってからは、植栽などに潜んで人が来るのを待っていたりするため、今一度、玄関まわりに産卵しそうな水たまりがないか、蚊の隠れ家となりそうな場所がないかをチェックしましょう。
▶水がたまる場所がないかチェック
プランターの水受け皿、ジョーロ、古タイヤ、バケツやビニールシートのたるみ、遊具、捨てられた空き缶など、少しでも水がたまりそうなものは撤去! バケツなどはひっくり返して水がたまらないようにしておきます。
▶蚊の隠れ家となりそうな場所がないかチェック
植栽や藪、木の板などの不用品等、蚊が身を潜めていられそうな鬱蒼とした場所は徹底的に除去! 雑草のお手入れはもちろん、除草や剪定をしておきましょう。
【蚊対策三原則】②蚊を家に入れない!
夜寝ているときに耳元でぷ~んと聞こえると、不快ですね! やはり一番は、蚊を家の中に入れないように気を付けること。便利な蚊よけ対策アイテムもたくさん出ているので、そういったものをうまくつかって対策しましょう。
蚊を家に入れないためにできること
玄関を開け放っての立ち話、は、もちろん厳禁ですし、そうでなくても蚊は体温を感知して人に寄って来るため、そのままついてきて一緒に家に入ってきてしまうこともあります。また、少しの隙間でも侵入してくるため、窓を開ける機会が多くなるこの時期、網戸の状態もチェックしておいてください。
▶扉や窓が開いていないかチェック
網戸に穴が開いている個所や、閉めたつもりでもゆがみなどで隙間がないか、チェックしましょう。
▶吊り下げ式の虫よけグッズを玄関に設置
玄関に吊り下げ式のアイテムは最近よく目にするようになりました。また、蚊の天敵、オニヤンマのそっくりさんも、我が家では効果を実感したもののひとつです。
【蚊対策三原則】③蚊に刺されない!
とはいえ、蚊が家に入ってきてしまったら。または、アウトドアや公園遊び時の蚊対策!
▶屋内での虫よけグッズ
ご自宅など屋内用の虫よけ対策としては、煙が出ないタイプの香取線香、さらには電源コードさえもいらない電池タイプのものや、スプレータイプの殺虫剤があげられます。一度部屋にスプレーすれば1日効くものや、ほのかに香ったりまたは無香料だったり、種類もさまざまにあります。
▶アウトドアや公園遊び時の虫よけグッズ
夏になると、自然のなかでのBBQを楽しんだり、旅先で初めて訪れる公園で遊んだりすることもあるかと思います。緑豊かな環境の公園では、竹藪や木のうろ、広く浅い池の水が淀んだようなところなどに蚊が発生しがち。木の板がたてかけてあるようなところやパイプなど人工物にも蚊が身を潜めていることも。
ご自宅やお庭でのBBQなら、スプレータイプの忌避剤を用意してあらかじめ植え込みなど蚊がいそうな部位にスプレーしておいたり、蚊取り線香(煙とともに殺虫剤飛散)をテーブルまわりに設置したり、または携帯用の虫よけを身に着けたりなどの対策があります。環境に対して使うものと、人にスプレーしたり塗布したりするものと、状況に応じて組み合わせて使うのがよいでしょう。
スプレーや蚊取り線香の煙で環境に働きかける虫よけアイテム
スプレーやジェルなど人体に使う虫よけアイテム
スプレーは便利ですが、吸い込んでせき込むこともあるので小さいお子さんにはジェルタイプやクリームタイプがおすすめ。肌に直接使用するので、使用最低年齢制限があるものもあるので、購入前に確認しましょう。
また、日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを塗った後に、虫よけ、が正解なのだそう。
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