新型コロナウイルスの感染拡大により、日に日に事態は変わってきており、まだしばらくはある程度の緊張感のある生活が続くと思われます。ここではウイルスに関しての研究が進み新たにわかってきたこと、今できる感染予防策などを改めて考えたいと思います。
新型コロナウイルスに関して新しくわかってきたこと
新型コロナウイルス(COVID-19)の研究も各方面で進み、その感染能力を維持できる生存期間について、新たなことがわかってきました。
米国立衛生研究所(NIH)、プリンストン大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)の研究チームによると、新型コロナウイルス(COVID-19)は、物体によっては表面上で数日間生存、感染力を維持する可能性がある、ということです。
さまざまな素材に新型コロナウイルスを付着させて実験した結果、新型コロナウイルスは段ボールの表面で最長24時間、プラスティックやステンレスの表面では最長2~3日ほど生存していた、とのこと。ただしこれは研究室内での結果であり、日常生活すべての状況でこの数値に及ぶわけではない、ということに研究者たちも言及しています。
ドアノブや手すりなど共有部分でウイルスが2~3日生存する可能性があることにはなりますが、新型コロナウイルスには丁寧な手洗いや、アルコール消毒が有効である
ことに変わりはありません。
ウイルスに有効な消毒手段
手指に関しては濃度70%以上の消毒用アルコールを用いますが、テーブルやドアノブなど表面の除菌については、家庭にもよくある塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%:たとえば ハイター、ブリーチ、ピューラックス等といった商品) を希釈することで消毒液を作ることができます。よく触る場所を希釈した塩素系漂白剤でふき取って消毒しましょう 。
●家庭で作れる消毒液、消毒の仕方●
ご家庭にある塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%)を0.05%に希釈して使用します。消毒液の作り方は、500mlの水道水に塩素系漂白剤5ml(ペットボトルのキャップ1杯分)を入れます。
消毒液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を拭き取った後(一方向に拭く)、から拭きします。
※この消毒液は、作り置きには向きません
※手指の消毒には使えません
※スプレー式ボトルでの散布は、ウイルスをむしろ飛散させてしまう可能性もあるため使用しない
※金属部分は腐食する可能性があるため、消毒後は軽く水拭きすることをおすすめします
手指の消毒は?
最近では特に手指用のアルコール消毒液やジェル、除菌ウェットティッシュなどは手に入りにくい状況ですが、せっけんやハンドソープなどで丁寧に手を洗うことで、ウイルスの除去効果に期待できます。
丁寧な手洗い、または、外出先などで手洗いができないときにはアルコール消毒液が有効、ということです。
【手洗い動画】は今、各方面の著名人が趣向を凝らしたさまざまなものを投稿しています。ご家庭に合うものを探して、お子さんと一緒に楽しく正しい手洗いの習慣づけをしたいものです。
日常生活で気を付けたいこと
緊急事態宣言が発令された対象都道府県ではとくに、今は基本的に「家にいる」ことが正解です。発令は5月6日までのおよそ一カ月程度とのことですが、その時期をメドに無事に「日常」を取り戻すためには。
まず、当然ですが、ウイルスをもらわないこと。そして、仮に自分が無症状でもウイルスを保有していることも想定し、ウイルスを広めないこと、この2つの観点からの配慮と行動が必要となってきます。
私たちが今、とるべき行動とは:
すでに言われている「3密 (密集、密接、密閉)をさける」
こと。
これに加えて、感染リスクを減らすための行動の目安として、
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「8割、人との接触を減らす」
「外出は一日一回」
が挙げられます。お勤めのお父さんお母さんなら、 時差通勤をする、テレワークできる人はなるべく出勤日を減らして在宅勤務にするなどの手段をとる、また、子供たちとおうちで過ごすお母さんなら、買い物や外に出る機会をなるべくまとめて必要最低限の外出にとどめる、といったところでしょうか。
さらに、今後しばらくは外出のメインとなるであろう買い物の際にも、気をつけたい点がいくつかあります。
買い物の際の注意点:
- 大手スーパーなどでは店舗出入り口にアルコール消毒液が設置されている場合がほとんど。入店前、そして、帰る際も、きちんとアルコール除菌でリセットして手の衛生状態を保つこと
- 買い物中は商品にさわることはあっても、自分の首より上 (目・鼻・口)にはさわらない
- なるべく発話しない(飛沫させない)
また、「コロナは硬貨(10円)の表面では約4時間ほど生存するとされる」との研究結果もあるため、仮に硬貨および紙幣にウイルスが付着していたとして、お金を触った手で目、鼻、口に触れることでウイルス感染することも考えられます。お金を触ったあと、店舗を出る際にアルコール消毒すれば問題ないのですが、または電子決済ができる場合は積極的に活用するのもひとつの手段です。
とにかく、手指を清潔に保つことを常に意識してください
!
子どもとの過ごし方
不要不急の外出は自粛、とはいえ、健康維持のための散歩、外での運動はむしろ推奨されていることなので、お子さんを買い物に連れていく、のではなく、晴れた日には近くの公園に行ったり、一緒に身体を動かすことはしてあげましょう。
また、おうちで過ごす時間が圧倒的に多い今、お子さんとの過ごし方のヒントとなる情報もたくさん公開されています。国の機関がだしているサイトからも、おうち時間のヒントが見つけられますよ。
換気、手洗い、うがいに注力しながら、お子さまとのおうち時間を楽しく過ごせますように!
友達づきあいもオンラインを上手に活用
テレワークではオンライン会議を当たり前のように使っていますし、オンライン授業など、現代の文明の利器を使う取り組みもたくさん見直されています。
夜の外出ももちろん自粛な今、それぞれが自宅で飲み物を用意して画面上で会話を楽しむ「オンライン飲み会」なんかも、増えてきているようですね!
我が家も、中1になる長女のスマホ利用についてはわりと厳しく管理していますが、お友達とも会えずにいる日々が続いているので、仲良し4人のグループでのLINEビデオ通話を週に一回、30分という約束で、してもいいことにしました。幸いネット環境が進化している今、実際に会えないのなら、積極的に上手に活用してみてもいいかもしれません。