本物のパールネックレスを選ぶための3つのポイント|パールネックレスお手入れ方法

フェイクパールも種類がさまざまに増え、気軽におしゃれに取り入れるにはよいのですが、やはり本真珠ともなれば放つオーラも別格。本真珠のネックレスとイヤリングのセットをひとつ持っておくと、冠婚葬祭どんなシーンでも着用できるので大変便利です。また、お手入れをしておけば世代をまたいでお子さまにも受け継いでいけるもの。

そろそろ本物のパールネックレスを、とお考えの方へ、一生ものの一本を選ぶためのポイントをご紹介します。以下本真珠選びの基準を参考にしてみてくださいね。

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パールがどうやって作られるのか、パールの種類などについては『パールアクセサリーいろいろ|本真珠、淡水パール、ガラスパール、コットンパール、貝パール』をご覧ください。

本真珠の選び方

パールの良し悪しを見極めるために知っておきたいポイントは3つ。

point1:照り(光沢)

「照り」とは、真珠の光沢のこと。真珠表面が滑らかで、真珠層の巻きが厚いほど照りがよくなり、価値も高くなります。

照りがよい真珠ほど、真珠にうつりこむものがシャープに見え、逆に真珠にうつりこむものがぼやけてくもったように見える場合は、照りのよくないものと言えます。

出典:長崎真珠店
出典:長崎真珠店

◀︎右にいくほど「照り」がよく、うつりこむものがシャープにみえます

point2:巻き

照りに影響するのが、「巻き」。巻きとは、真珠の核を巻いている真珠層の厚さのことです。

核の周りを貝自身が作り出す分泌物で覆うように巻いていくことで真珠はできていくので、その真珠層の厚さのことを「巻き」と呼びます。巻きがいい=真珠層が厚いということで、良質な深い光沢を放ち、照りもよくなります。

point3:形

真珠の形は大きくは、ラウンド、セミラウンド(やや丸)、バロック(変形)に分けられます。一般的には真円であるラウンドが価値が高いのですが、バロックはその形のおもしろさをデザインに活かし、楽しむこともできます。

出典:長崎真珠店
出典:長崎真珠店

その他、パールの大きさ、傷の有無ももちろん値段に反映されてきますが、上記3つのポイントこそ、良質なパールを選ぶ際に知っておきたい、必要最低限の基準です。

パールネックレスは長さで印象も変わる!

ひとくちに「パールネックレス」といっても、その長さ(レングス)で印象も変わってきます。当然、ネックレスをつける時の服装やシーンに合う合わないもありますので、その特徴をしっかり抑えておしゃれ上手をめざしましょう。

チョーカー(約40~42cm)

出典:宇和島イノウエパール

フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに使える一般的な長さ。首元をすっきりと清楚に見せてくれます。冠婚葬祭、オールマイティー。42cmほどのものならスタンドカラーやハイネックとも好相性。

マチネー(50~60cm)

出典:宇和島イノウエパール

「マチネー」とはフランス語で、ミュージカルや演劇のお昼公演の意。欧米のお昼の社交の場でよく使われていたネックレスの長さです。カジュアルな雰囲気と上品なムード、その両方が楽しめます。

オペラ(約70~80cm)

出典:宇和島イノウエパール

改まった装いに使われるドレッシーなタイプです。オペラは夜に開催されることが多く、欧米で夜の社交の場でよくつけられたこのタイプの長さのネックレスにその名前がつきました。縦ラインを強調することですっきりと見せてくれる効果もあります。2連にしての着用も素敵!

ロープ(107cm以上)

出典:宇和島イノウエパール

オペラよりもさらにボリュームのあるタイプのネックレス。幾重にもまいてみたり、長さやパールの大きさの違う他のネックレスと重ねづけしたり、結び目をつくってつけてみたり、無造作につけるだけならほどよいカジュアル感も生まれます。アイディア次第でコーディネイトも見た目の印象も遊べる長さ。

◆本真珠ネックレスのお手入れ方法◆

真珠は主成分が炭酸カルシウムです。酸、熱、水に弱いのが特徴です。
汗やほこりが付いたままにしておくと、真珠の表面が酸や汗で侵され、照りを失ってしまう原因になります。
この劣化現象には主に2つあります。

1.真珠層の溶解:
真珠層表面のカルシウムが酸で溶けてしまい、表面に微小な凹凸ができることによって光が散乱、照りを失う原因に。

2.黄ばみ:
真珠層中のたんぱく質にも原因があります。たんばく質には紫外線や熱で褐色に変化する性質があるため、長期間光や熱に曝されると黄ばみとなって現れてしまいます。

これら劣化現象をできるだけ抑えるためにも、ご使用前・ご使用後は汗や汚れをよく落としてください。こまめに拭いていただくことが一番のお手入れとなります。

着用時の注意

ヘアスプレーや除光液、香水、日焼け止めやハンドクリームなどの化粧品類は真珠本来の美しさを損なう原因ともなりかねません。パールアクセサリーはメイクアップ後やお手入れ後の着用をおすすめいたします。

また、食品や洗剤などににはパールが苦手とする物質が含まれている場合があります。以下のシーンでは特に気を付けましょう。

  • お食事のさいは特に柑橘系や酢の物にパールが接することのないよう気を付けて
  • 炊事やお洗濯など家事をするさいにはパールアクセサリーははずす
  • 入浴、水辺のレジャーや温泉などではパールアクセサリーはつけない

着用後のお手入れ方法

着用後は、乾いた柔らかい布で汗や汚れを拭き取ります。そして永くパールの美しさを楽しむためには保管方法も重要! 直射日光や高温多湿な場所を避けるほか、パールは表面が大変傷つきやすいため、他のジュエリーと接しないよう単独のケースまたは仕切りのあるジュエリーボックスなどで保管することをお勧めいたします。

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