子どもと楽しむ年中行事*5月号|こどもの日、母の日
こどもの日(こどものひ)とは、日本における国民の祝日の一つで、端午の節句である5月5日に制定されている。国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としている。またこどもの日と男の子の成長を祝う端午の節句は同日だが別物である。… 3キロバイト (289 語) – 2023年10月28日 (土) 00:35 | |
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二十四節気
季節の変化を知るために、地球が太陽をまわる一年を24に区分して、「春分」「秋分」など季節を表す言葉をつけてあらわしたものが二十四節気です。農村では昔からこの二十四節気を基準にして種まきや収穫などをおこなってきました。古くからの年中行事には、この二十四節気と関連するものもたくさんあります。
手帳やカレンダーにも書かれていますよね。より細かく、四季折々季節のうつろいを感じることができるのです。
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1月 小寒(しょうかん)/大寒(大寒)
2月 立春(りっしゅん)/雨水(うすい)
3月 啓蟄(けいちつ)/春分(春分)
4月 晴明(せいめい)/穀雨(こくう)
5月 立夏(りっか)/小満(しょうまん)
6月 芒種(ぼうしゅ)/夏至(げし)
7月 小暑(しょうしょ)/大暑(たいしょ)
8月 立秋(りっしゅう)/処暑(しょしょ)
9月 白露(はくろ)/秋分(しゅうぶん)
10月 寒露(かんろ)/霜降(そうこう)
11月 立冬(りっとう)/小雪(しょうせつ)
12月 大雪(たいせつ)/冬至(とうじ)
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5月には、「立夏(りっか)」と、「小満(しょうまん)」があります。
- 立夏(りっか)5月6日ごろ(2024年は5月5日)
夏の始まりとされる日。このころ大地は緑に覆われ、木々が生い茂っている時。晴天が続き、過ごしやすい時期でもあります。
- 小満(しょうまん)5月21日ごろ(2024年は5月20日)
秋に蒔いた麦などの穂がつくころで、その昔農作物で生計をたてていた時代には、その順調な成長ぶりにほっと一息、満足したことから、「小満」という名前がついたようです。
五月の年中行事
5月の年中行事と、季節に寄り添う生活をお子さまと楽しむためのヒントをご紹介します。
●緑茶の日(5月1日)●
立春(2月4日ごろ)から数え88日目にあたる日で、今年2024年は5月1日が該当。
天候が安定しやすく茶摘に適した日が続くため、この頃は茶摘みの最盛期です。また、この日にお茶を飲むと長生きする、ともいわれているため、緑茶の日と制定されました。
いつもはコーヒーや紅茶でブレイクタイムを過ごす人も、この日は日本ならではの季節を感じながら緑茶をいれてみるのもいいですね!
●こどもの日/端午の節句(5月5日)●
国民の祝日のひとつであり、古くから「端午の節句」として存在する、男の子の健康な成長を願い祝う日です。
起源は古来中国、「端午の節句」というのは、雨季に入る前の厄落としの行事でした。昔は5月は「午(うま)の月」と呼んでいたため、午の月の最初の(端) 午の日に厄払いをしていたようですが、そのうち、「午」を「ご」と読み、数字の5と同じ音であることから、5月5日、と定められたようです。香りが強く、邪気を払うとされている菖蒲を門に飾ったり、菖蒲酒を飲んだりして厄払いをしていました。
その端午の節句の厄払いに欠かせない「菖蒲」=「勝負」、「尚武(武道を重んずること)」、または菖蒲の形が刀に似ていることから、端午の節句は男の子のお祝いとなったのだそうです。
ちなみに、祝日法2条によれば、「こどもの日」とは
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝することが趣旨である。」
なのだそうです!
なぜ、兜?
兜は戦で身を守ってくれるもの、ですよね。病気や災難から大事なお子さまの身を守ってくれる、ということで兜がかざられるようになりました。ひな祭りのひな人形は、子どもの身代わりとなって厄から守ってくれる意味がありますので、似たような役割といえますね。
ですので、できたら雛人形同様、兜も一家にひとつ、ではなく、兄弟がいるようなら一人一飾りがいいようです。
出す時期に特に決まりはないようですが、春分の日をすぎたらいつでも出していいのです。せっかくなので4月中には出して、一日でも長く飾りを楽しみたいですね。また、しまう時期についてもとくに決まりはなく、ただ、節句を祝うものなので、意味もなくずっと飾っておくのも気が引けます。梅雨に入る前までには、といった気持ちで、天気がいい日にほこりをきれいにしてからしまうとよいでしょう。
なぜ、こいのぼり?
その昔、武家に男の子が生まれると、家紋の入ったのぼりを外に立てる習慣があったのだそう。これを町人たちがマネて広まり、さらには中国の「鯉が滝をのぼり竜になって天をのぼっていった」という言い伝えから、子どもに「立派になってほしい」という立身出世の願いを込めて、鯉をのぼりに書いたことがは じまり、といわれています。
ちなみにふきながしは、本来、邪気を払うとされている五色(赤・青・黄・白・黒)です。 兜とこいのぼり、どちらも子の無事な成長を願うものですが、「内飾り」と「外飾り」ということで、両方だした方がよいようです。
こどもの日の定番、かしわもち
中国が発祥の端午の節句ですが、定番の「かしわもち」は日本独自のもの。
柏餅を包む柏は昔から神聖な木とされていたことや、落葉樹であるにも関わらず、秋に葉が枯れても翌年の春に新芽が芽吹くまで葉が落ちないことから、「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びつき、端午の節句の縁起のいい食べ物としてかしわもちが食べられるようになりました。
▶︎▶︎子どもと楽しむ「こどもの日」アイディア:柏餅を作ろう!
おうち時間がたくさんあるなら、今年は柏餅づくりに挑戦! 上新粉とあんこ、あとは柏の葉の塩漬けをネット通販やデパート、スーパーなどで入手できれば、おうちでも簡単に作れます。
菖蒲
こどもの日といえば、古くから「菖蒲湯」の風習がありますね。
これはもちろん、邪気を払うとされている菖蒲の効能を得るための、厄払いのひとつなのですが、紫系の花をさかせて目を楽しませてくれる菖蒲園なんかの菖蒲は「花菖蒲」なので、それをお風呂に浮かべても、香りも効能も期待できません。
お風呂に入れる菖蒲はサトイモ科の植物で、その葉っぱに独特の芳香があり、茎や根っこに血行促進や鎮痛作用があります。
▶︎▶︎子どもと楽しむ「こどもの日」アイディア:菖蒲湯
わかしたお風呂に菖蒲を浮かべるだけでもいいのですが、より香りを楽しむ菖蒲湯のコツをご紹介します! 沸かし湯の場合なら、水のうちから菖蒲を入れ、少し高めの温度に沸かしておくと香りが増します。お湯を入れる場合には、浴槽が空のうちから菖蒲を入れ、42~43度の高めの温度で給湯し香りを高めてから適温に冷まして入ると、菖蒲の香りが存分に楽しめます。
▶︎さらに・・菖蒲笛にチャレンジ!
せっかくの菖蒲湯、香りだけでなく、お子さまと一緒に菖蒲笛をつくって遊んでみましょう。葉の上下を切って10~15cmほどの長さにしたら、これをハーモニカのように横向きに持ち、息を吸い込んで鳴らしてみましょう。結構難しいので、ピーピーと音が鳴ったら大成功! また、根元の方を使った縦笛も。根元から10~15cmほどのところで葉先を斜めに切り落とし、そこから根元に向かって息を吹き込むと音がするのだそう。(今年は私も縦笛にチャレンジしてみます!)
香りを楽しみながら厄払いをし、お子さまの健康と成長を願いながら、お風呂タイムを楽しんでみてくださいね!
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●母の日(5月第二日曜日)●
2024年の母の日は、5月12日日曜日です。お母さんの労をねぎらい、感謝する日ですね。
まだお子さまが赤ちゃんだったり、小さかったりすると、母の日は自分の母親にお花を贈ったり、プレゼントを渡したり、一緒にランチにいったりするもの、という認識かもしれません。
子どもが幼稚園や保育園に行くぐらいの年齢になると、園からの母の日の制作を持って帰ってきてくれるので、自分も母であること、改めて実感しますよね。私も初めて娘から手作りのレターホルダーをもらったときに、「そっか、私もお母さんなんだなぁ」としみじみ実感したことを覚えています。
母の日の由来とカーネーション
母の日というと、日本ではカーネーションを贈ることが定番ですが、なぜ母の日にカーネーション、なのでしょう?
約100年ほど前、アメリカのアンナ・ジャービスという少女が母の死に遭遇し、生前から母を敬う機会を設けよう、と運動を起こしたことが始まりなのだそう。この運動が広まり、母を敬い感謝する日として、母の日が制定されました。
アンナさんが毎年母親の命日(5月9日)に、亡き母が生前大好きだったカーネーションを協会の祭壇に飾り出席者にも配ったことから、母の日とカーネーションが結びつくようになったようです。
世界各国、母の日いろいろ!
母の日は世界的なものですが、やはり国によって日にちや贈り物には違いがあるようです。
お隣韓国では、母の日、ではなく、「父母の日」、なのだそう。日本同様カーネーションを贈る認識もあるようですが、一番喜ばれるギフトはお金、なのだとか。
オーストラリアでは、日本と同じように第2日曜日が母の日ですが、カーネーションではなく、菊のお花を贈るのが定番なのだそう!
ルーマニアやハンガリーでは他国と少し異なり、母の日、というより、「女性の日」なんだとか! この日は小さい子どもからお年寄りまでが、花やプレゼントをもらう習慣があるのだそう。ルーマニアでは3月8日、ハンガリーでは5月の第1日曜日におこなわれます。
フィンランドでも5月第2日曜日が母の日ですが、お花はミニバラを買って贈るのが一般的なのだそう。もしくは、子どもたちが当日の朝、庭や森に行って二輪草の野の花をつんできてプレゼントするのだとか・・。自然豊かなフィンランドらしいギフトですよね。
アルゼンチンでは母の日は10月の第3日曜日。季節の花束や、ちょっとしたプレゼントを贈り物とし、子どもに限らず知人同士「母の日おめでとう!」とお祝いを言いあう習慣があるようです。
大事なのは、お母さんに感謝の気持ちを伝えること。
せっかくそういった日があるのですから、この日ばかりは普段なかなか言えない「ありがとう」を、素直にぜひ伝えたいですね。
●ゴミゼロの日(5月30日)●
年中行事ではありませんが、ぜひ知っておいてほしいのが、語呂合わせから作られたユニークな「ゴミゼロの日」。
豊橋山岳会会長の夏目久男さんという方の呼び掛けにより、豊橋市で530(ゴミゼロ)運動が始まったのが由来、1975年に官民一体の「530運動推進連 絡会」が設立されて、全市一斉の清掃活動が行われるようになりました。ユニークなネーミングからこの「530(ゴミゼロ)運動」は全国に広がり、1993 年には厚生省がこの日を初日とした6月4日までの1週間を、「ごみ減量化推進週間」と制定しました。
この時期、アウトドアのレジャーやピクニックに行かれることもあるかと思います。自分たちが使ったものから出たゴミは、ポイ捨てはせずに、しかるべき場所にきちんと廃棄しましょう。ゴミ箱が設置されていないような場所なら、ゴミも楽しい思い出と共に持ち帰りましょう。
小さい時からそういった親の姿勢を見ていれば、お子さまにだって「ゴミは放置しない」という意識が芽生えるはず!
5月。「五月病」なんて言葉もあるくらい、新学期や新生活の疲れがたまる時期でもあります。
「端午の節句」本来の意義にならって、菖蒲湯にでもつかって邪気を払い、ご家族でお出かけするなどリフレッシュしてお過ごしくださいね!
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