子どもと楽しむ年中行事*11月号|文化の日、七五三、勤労感謝の日、絵本の日

今年はまだ日中の気温があたたかく、衣替えのタイミングも難しいですが、それでも木々の葉は徐々に色づきはじめ、秋の気配を感じるようになってきました。

これからは寒さを感じる日も増えてきますので、体調管理に十分気をつけてお過ごしください!

二十四節気

季節の変化を知るために、地球が太陽をまわる一年を24に区分して、「春分」「秋分」など季節を表す言葉をつけてあらわしたものが、「二十四節 気」。農村ではこの二十四節気を基準にして種まきや収穫などをおこなってきました。より細かく四季のうつろいを感じられるだけでなく、年中行事とも深く結 びつくものもたくさんあります。

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1月 小寒(しょうかん)/大寒(大寒)
2月 立春(りっしゅん)/雨水(うすい)
3月 啓蟄(けいちつ)/春分(春分)
4月 晴明(せいめい)/穀雨(こくう)
5月 立夏(りっか)/小満(しょうまん)
6月 芒種(ぼうしゅ)/夏至(げし)
7月 小暑(しょうしょ)/大暑(たいしょ)
8月 立秋(りっしゅう)/処暑(しょしょ)
9月 白露(はくろ)/秋分(しゅうぶん)
10月 寒露(かんろ)/霜降(そうこう)
11月 立冬(りっとう)/小雪(しょうせつ)
12月 大雪(たいせつ)/冬至(とうじ)
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11月には、「立冬(りっとう)」と、「小雪(しょうせつ)」があります。

  • 立冬(りっとう) 11月8日ごろ(2023年は11月8日)
    冬の始まりを告げる日。「立」には新しい季節になるという意味があり、「立春」「立夏」「立秋」と並んで季節の節目となります。朝晩は冷え込み、晴天でも陽射しは弱まってきて冬の到来を感じる頃。
    この日から立春の前日までが冬です。
  • 小雪(しょうせつ)11月23日ごろ(2023年は11月22日)
    北国では雪が降り始めますが、まだ本格的な冬ではなく、降雪もさほど多くないことから、「小雪」といわれるようになったのだとか。
    紅葉は散り始め、いちょうや柑橘類は黄色く色づいてきます。次第に冷え込みが厳しくなってくる頃ですので、コートやマフラー手袋といった防寒具を出すなど、冬の備えはこの頃までにはしておきましょう。

11月の年中行事、○○の日

11月の年中行事、知っていればお子さまとの生活にちょっとプラスになるかもしれない(!?)記念日や○○の日をご紹介します。

●文化の日(11月3日)●

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「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」、として制定された国民の祝日。

この日は1946年(昭和21年)に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、1948年(昭和23年)に祝日法で「文化の日」と定められました。日本国憲法は、公布から半年後の1947年(昭和22年)5月3日に施行されたため、5月3日も憲法記念日として国民の祝日となっています。

文化の日におこなわれる文化勲章授与式

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11月3日文化の日には例年、文化を称える行事として、皇居で文化勲章の授与式が行われます。ノーベル賞を受賞した学者の方々であったり、作曲家や小説家、画家、演出家や俳優、デザイナー、などなど、科学技術や芸術など文化の発展や向上にめざましい功績のある方々に贈られています。

▶︎▶︎子どもと楽しむ「文化の日」
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「文化をすすめる日」である文化の日だけに、この日に限り入場料が無料になる科学館や美術館などがあります! このお得な日を活かして、お子さまと一緒に「芸術の秋」「文化の秋」を探しに出かけませんか?

▶︎国立科学博物館:上野にある博物館。常設展のみ入場無料。常設展のほか、日本館、地球館、とあり、内容も大充実! ※事前予約登録が必要です

▶︎附属自然教育園:目黒駅から徒歩9分、白金台駅から徒歩7分、という都会でありながら、豊かな自然が気持ちよい同施設は、もともと高校生以下が無料、一般320円が11月3日には無料になります。池や森の小道など、ちょっとしたハイキングが楽しめそうです。

都心部の施設ばかりをご紹介しましたが、お近くの美術館や科学館でも同様のサービスをやっているかもしれません! まだご予定のない方は、ぜひホームページなどをチェックしてみましょう。

●七五三(11月15日)●

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男の子は数えで5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って社寺に参詣する行事です。近年では、数え年ではなく、満年齢でお祝いをおこなうご家庭も増えています。また、地域によっては、男の子でも3歳のお祝いをするところがあるようです。

なぜ11月15日?

旧暦で11月は、その年の実りを神に感謝する月であり、また、旧暦の15日は「二十八宿」といい、「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たっていたことから、11月15日に行われるようになりました。

最近では11月15日にこだわらず、前後でご家族の都合がつく週末にお参り、お食事会をしたり、または混雑を避けて10月中旬〜11月下旬ごろまでで予定するご家庭が増えています。
写真屋の前撮りプランなどもあることから、お参りとは別に、夏ごろに記念撮影を済ませたりするケースも。
ご家族にあったプランで、お参り、お祝いしましょう。

女の子の3歳と7歳の和装の違い

女の子の場合、3歳と7歳のお祝いでは、着物の形も変わってきます。

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3歳では、幼児体型まっさかり、かわいいお腹周りをしめつけることなくゆったりと着られる幼児用着物を着ます。着物は兵児帯で結び、その上に「被布(ひふ)」と呼ばれる袖なしの上着を重ねるのが一般的です。手には巾着を持たせる場合が多いです。

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7歳になると、着物も作りは大人とほぼ同じものを着ます。帯もきちんと大人と同じようにしめ、志古貴(しごき)という芯のない帯を、帯下に結びます。はこ迫(はこせこ)という薄い箱型の小物入れと扇子を胸元に差し込み、手元にはハンドバック、足元はぽっくりか草履をはきます。

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簡単に着せられて、一生の記念にふさわしいルックスがかなう、3歳七五三用キャサリンコテージの被布セット! 京都絵師によるオリジナル柄と、繊細なレース生地も。一緒にそろえるとかわいいバッグと草履風スリッポンも今年新登場!

●勤労感謝の日(11月23日)●

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「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」と、1948年に法律で定められました。

ただ、戦前の11月23日は、「新嘗祭(にいなめさい)」という農作物の恵みに感謝する日でした。「新嘗」とはその年収穫された新しい穀物のことで、農業中心の時代では、新嘗祭は古くから国家の重要な行事であり、天皇が執り行う式典でもありました。農業では農作物という、目に見えるものが返ってくる、ある意味わかりやすいものですね。
1948年、この日を「勤労感謝の日」と制定するにあたって、「労働」をもっと広義に捉え、農業に従事して生産をおこなうものだけに限らず今日のサービス産業なども含め、すべての、「日々の勤労に感謝する日」という意味で新嘗という言葉は使わずに、「勤労感謝の日」となったようです。

日頃働いているお父さん、お母さんへの感謝はもちろん、本来執り行われていた新嘗祭の「農作物の恵みへの感謝」、という意味合いもあることを、お子さまにも教えておきたいですね。

●先生ありがとうの日(11月25日)●

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いつもお世話になっている、大好きな先生に感謝の気持ちを伝える日として、サンケイリビング新聞社が発行する幼稚園児とママの情報誌「あんふぁん」、「あんふぁんぷらす」が起案、2011年に日本記念日協会に認定された記念日です。

先生ありがとうの日とは?

先生への感謝を伝える場は、終業式や卒園式などお別れのシーンがほとんど。そこで、日頃の感謝の気持ちを伝える場として、11月25日に「先生ありがとうの日」として制定されました。

11月の1をそれぞれ、先生、そして子供・親に見立て、ありがとうの感謝と共に「にっこり(25)」、から、この日を選んだのだそうです。

まだまだメジャーな記念日ではありませんが、いつもがんばっている大好きな先生にお手紙を渡す、など、日頃の感謝や気持ちを伝えるいい機会になればと思います。

●絵本の日(11月30日)●

ビブリオ(絵本と図鑑の親子ライブラリー)が制定した記念日。記念日を制定することで、『絵本が教育的、文化的及び社会的多様な役割を持つ素材であると認識され、絵本や図鑑の世界が「個と文化社会へと広がりを見せることに期待」』(ビブリオHPより)して、制定。

なぜ11月30日?

この日は、映画でもおなじみの「ナルニア国物語」や「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」の翻訳者として有名な、児童文学作家の瀬田貞二氏が『絵本論』という著書を出版した日。絵本の世界に大きな影響を与えた書物であることから、この日を記念日としたようです。

お近くの図書館や書店ショッピングモールなどでももしかしたら「絵本の日」にちなんだイベントがあるかもしれませんね!

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お子さまと過ごす11月に、何かお役に立つ情報があったのなら幸いです。

芸術の秋! 食欲の秋!

ご家族でどんな秋を過ごしますか?

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